埼玉県ふじみ野市の住宅でおきた立てこもり事件の犯人、渡辺宏(わたなべひろし)容疑者の出身や経歴が文春オンラインに報じられました。
渡辺宏(わたなべひろし)容疑者の出身、職業、家族、母親への執着の原因をまとめました。
渡辺宏の出身「江戸川区町工場」母親に顔がそっくり
渡辺ひろし容疑者は町工場の多い江戸川区で生まれました。一人っ子で、父親は鍛冶屋、母親は洋服の仕立てやで働いていました。
親が共働きで一人で遊んでいることが多かった渡辺宏容疑者が、この頃から母親への依存度が強くなっていたことが想像できます。
同級性は「大人しいタイプだった。母親と顔がそっくりだった。」と証言しています。母親もそんな渡辺宏容疑者が可愛くて仕方なかったに違いありません。
渡辺ひろしの経歴「信金勤めで自慢の息子だった」
出典元:文春オンライン
渡辺ひろし容疑者は高校を卒業した後、地元の江戸川信用金庫(現・朝日信用金庫)に就職します。金融機関に就職できた渡辺宏容疑者は自慢の息子でした。
知人の人は以下のように証言しています。
「会社の金を使い込み」人生転落
順風満帆だった渡辺宏容疑者は、26歳の時に1345万円のローンを組み、木造2階建ての家を建てました。
26歳で家購入は早すぎる気もしますが、信金の職員ですからね、会社でローンを組んで購入したと考えられます。しかし、渡辺ひろし容疑者は会社の金を使い込んでしまいます。
当然懲戒解雇になり、ローンを返済する当てがなくなりそこから人生が転落しました。
知人は次のように証言しています。
借金取りに追われ「銃購入」
わたなべひろし容疑者は、懲戒解雇後、母親と二人で江戸川沿いの都営アパートで暮らしはじめます。
借金取りに玄関を叩かれる日々の中、渡辺宏容疑者は都内の銃砲販売店で中古の銃を購入します。理由は明かされていませんが、借金取りに怯える母を見て、護身用に購入したと考えられます。
店には自らを会社員と伝えローンを組み、定価6万円のうち2万だけ払います。その後失業したことを告げ残りの金額が支払われることはありませんでした。
最初に購入したのは約114センチの米国製レミントンM870で、2000年のことでした。その後2008年に、約107センチのベレッタ製の散弾銃も購入しています。借金取りに追われる中、銃を持つことで自分は強いんだと自身を思い込ませていたと想像できます。
渡辺ひろしの妻は「外国人」子供もいた<追記>
江戸川区の団地に住んでいたころ、近所の人の証言によると、外国人風の女性が渡辺宏容疑者の自宅を出入りしていました。2~3歳くらいの子供も目撃されています。
友達が殆どいなかった渡辺ひろし容疑者から結婚は想像できません。既に借金もある生活です。会社の金を使い込んだ理由は外国人風の妻に貢ぐためだったと考えられます。子供は連れ子に違いありません。
その証拠に借金取りが来るようになったら、いつの間にか妻と子供は姿を消しています。
病院が社会との唯一の接点
銃を手にした渡辺宏容疑者は、母親の介護がはじまり埼玉県ふじみ野市に転居します。母親の介護を理由に、近所付き合いは断っていたため、渡辺ひろし容疑者と社会との唯一の接点は病院でした。
その病院でいくつものトラブルを起こします。
「おい、うちの母親に失礼だろう。その言い方はなんなんだよ!」文春オンラインより
年金では足りず生活保護を受ける
事件現場となった自宅 (出典:文春オンライン)
病院以外一切社会との接点を遮断することで、益々生活は困窮していきました。
年金だけでは生活できず、生活保護受けることになった渡辺宏容疑者親子。「母親の介護で働けない」のを理由に生活保護を受けたのです。
築51年の木造2階建ての一軒家に引っ越し、家賃は全額市が補助していました。今回事件現場となった家です。
しかし、生活保護を巡ってもトラブルを起こします。
全てが母親中心「一緒に寝ていた」
渡辺ひろし容疑者の生活は、全てが母親中心でした。
家の中で一番陽当たりの良い所に母親のベッドを置き、自分は直ぐ横の床で寝ていました。俳諧してしまうのだったらそばで寝ることは分かりますが、母親についてそのような情報はありません。
私の友人につきっきりで親の介護をしている人がいますが、寝る時くらいは親から離れゆっくりしないと身体がもたないと言っていました。
本当だったら施設に預けたい、でもお金がかかる。そして何より今は感染防止を理由に、施設に預けたら面会もままならない。自分の目が行き届かない場所に母親を預けて、症状が悪化したら預けた自分を責めてしまうかもらしれないと言っていました。
でも一人で介護するのは辛い、イライラが募り母親に向かって怒鳴ってしまい自己嫌悪になる、その繰り返しだと。友人の気持ちはとても分かります。普通は介護から解放されたいと願うものです。
しかし、渡辺宏容疑者は寝る時まで母親と一緒でした。母親中心の生活を送ることが自ら存在価値を感じら得る唯一の場所だったことが分かります。母親と一緒に居ることが精神安定上必要だったのです。
心の焦りから何度も相談「在宅で胃ろうしたい」
自らの精神安定に欠かすことができない母親の病状は良くならず、渡辺宏容疑者は焦っていました。
焦りから、1月に入って約15回も東入間医師会の地域医療・介護相談室に相談の電話をしています。内容は全て鈴木医師にも伝えられていました。
東入間医師会の小山雅和事務局長によると、渡辺容疑者と鈴木医師には胃ろうについて意見の食い違いがありました。
わたなべひろし最後は母親のために「魔除けまで」
渡辺宏容疑者は、母親のために実際の介護だけでなく、魔除けまでしていました。
介護事業者も呼び出していた「来ないと支払えない」<追記>
渡辺ひろし容疑者は、鈴木医師の病院だけでなく、以前利用した介護事業者も呼び出していたことが判明しました。
訪問介護医療ヤバい
>「だから線香でもあげてこいって。
ちゃんと来てくれないと(未払いのお金を)払えない。
ちゃんと筋通してもらわないと。
お前のとこの介護の会社はおかしいところなんだよ。バカ野郎」「線香あげに来い」介護保険事業者も呼び出し 埼玉・立てこもり https://t.co/dX8f3m8YuZ pic.twitter.com/EPsNPCXG52
— えるいー@LE装備 (@erui_LE) February 2, 2022
ちゃんと筋通してもらわないと。お前のとこの介護の会社はおかしいところなんだよ。バカ野郎」
散弾銃を所持出来た理由<追記>
渡辺宏容疑者が銃を2丁も保持出来た理由が明らかになりました。銃の所持許可証更新ルールに抜け穴があったのです。
日本クレー射撃協会によると銃を所持するには4つのステップがあります。
STEP2「射撃教習」 実弾の種類によって25枚中2枚または25枚中3枚当たれば合格
STEP3「銃の申請」 警察による身辺調査
STEP4「所持」
初回の申請時は警察による身辺調査があり、交友関係なども調べられます。
所持許可書を手にすると、後は4年一度の技能講座と3年に一度銃砲検査があります。渡辺宏容疑者も直近では、2020年に所持許可書を更新しています。
しかし、銃砲販売店関係者は、身辺調査が追加で行われることはないと言います。
身辺調査が追加で行われない、これが渡辺ひろし容疑者が病院などでトラブルをお越し続けても、生活保護を受けていても銃を所有できた理由でした。
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