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藤井敏彦の更迭理由は闇営業「年間授業料550万」高評価の塾師範だった【文春】

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経済安全保障法制準備室の室長、藤井敏彦(ふじいとしひこ)氏が更迭されました。

内閣官房は「処分につながる可能性のある行為を把握した」とし、詳細は述べていません。

しかし、文春によると闇営業があったのではないかと報じられています。突然の更迭の理由は何なのか、闇営業は本当にあったのかについてまとめました。

藤井敏彦の更迭理由は闇営業「高評価の塾師範」

藤井敏彦(ふじいとしひこ)氏の更迭理由として挙げられている闇営業の内容は塾の師範です。不識塾というビジネススクールで長年に渡って師範をしていました。

不識塾の創始者は一橋大学の中谷巌名誉教授で、2010年に立ち上げられました。

不識塾の中の師範とは、講義の進行や指導を担当する役回りで、主に大学教授や企業の幹部が担当するものです。

塾関係者の証言から、藤井としひこ氏は2013年からこの塾に関わっており生徒からも高評価の師範ということが分かっています。

「13年から始めて9年。中谷氏がCSRなどに詳しい人を探している中で、師範に招いたそうです。他の師範は学者や企業の幹部なので、官僚の藤井氏からは、違う視点のアドバイスが受けられると生徒からの評判もいい」文春オンラインより

藤井としひこ更迭理由は闇営業「年間授業料550万」の塾師範

藤井敏彦氏の闇営業先、師範をしていた不識塾の詳細を見ていきます。

まず驚くのは塾の年間受講料が550万ということです。大学の授業料より高い!藤井としひこ氏は年間授業料が550万の塾で師範をしていたのです。

HPによると目的は、歴史的、文明論的視点から世界の構造を見極め、同時に、日本の持つ強さや問題点を洗い出すことにより、世界に通用する見識とリーダーシップをもつ経営者を育成する。となっています。

塾のOBが内容について証言しています。

「10カ月のカリキュラムで、将来、経営トップを担うと嘱望されている執行役員、部長クラスにリベラルアーツ教育をする。生徒は中谷氏が取締役や社外取締役を務めた企業などで、定員は30名」文春オンラインより

内容からしても相当優秀な人しか参加出来ない塾です。

詳しい募集要項は以下の通りです。不識塾HPより

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対象将来、経営トップを担うと嘱望されている大手企業の執行役員、もしくは、部長クラスの方々。原則各社 1 名。
期間4 月から翌年 2 月までの 10 か月。(原則として毎週土曜日開講)
定員・価格各社 1 名、定員 30 名程度。

人 550 万円(消費税込み)。
国内フィールドワーク費用を含む。

申込締切第一次締切:2021 年 12 月末日
第二次締切:2022 年 2 月末日
・ただし、定員に達した場合は期日前に受付を停止することがあります。
備考・価格には、教材費、合宿時の諸経費(宿泊代、食事代等)を含みます。
・ただし、会場までの交通費につきましては、各自(各社)にてご負担願います。
・なお、2022 年度「青天白雲塾」については、従来のプログラムを刷新し、より個人指導を徹底した形にします。プログラムの詳細につきましては、決定次第、可及的速やかに当社ホームページにて公開いたします。

闇営業とされる理由

闇営業とされる理由は3つあります。

一つ目は事前に届けてを出していないこと、二つ目は報酬が発生していること、三つ目は受講生の中に利害関係者がいることです

一つずつ見ていきます。

闇営業とされる理由「事前に届け出を出していない」

国家公務員でも兼業は可能です。しかし制限があります。制限の範囲内であれば兼業はできますが、事前に届けをし、内閣総理大臣および職員の所轄庁の長の許可が必要になります。

ふじいとしひこ氏が塾の師範をしていることは、塾内では公然の秘密とされていたことが、塾OBの証言から分かっています。

「生徒にも藤井氏の名前を出さないように伝えるほか、内部資料でも藤井氏のことを『F』と記している。もちろん他の師範同様にゼミも持っていますが、藤井氏のことは公然の秘密」
文春オンラインより

つまり、事前に届けを出さない状態で師範活動をしていたのです。

ではなぜ届けを出さなかったのか、それは兼業制限外だったからです。公務員は営利を目的とする企業での兼業が禁止されています

不識塾は、授業料を550万も取る営利企業ですから、公務員である限り兼業することは出来ないのです。塾側も藤井敏彦氏も違反だと認識した上で『F』と記載していたのです。

闇営業とされる理由「報酬が発生している」

報酬の受取りについて、本人が認めたかについてはまだ報じられていません。しかし、名前を伏せてまで師範を続けていたことから、報酬を得ていた可能性は非常に高いです。

そもそも、営利企業での兼業は出来ない訳ですから、さらに報酬を得ていたとなれば突然の更迭も頷けます。

師範の報酬は、1回当たり5万ということが分かっています。文春によると、藤井敏彦氏は少なくても3週連続塾に参加したことが分かっています。3週連続で参加するということは、他の週も参加していると考えて間違いないでしょう。

塾に毎回参加したなると、年間で約130万、2013年から塾に関わっていたことが分かっているので、9年間で1170万の報酬を得ていることになります。

2013年は、藤井敏彦氏が一軒家を新築した年です。タイミングが合い過ぎです。

闇営業とされる理由「受講生の中に利害関係者がいる」

藤井敏彦氏の受講生の中に、許認可や補助金の交付がある利害関係者がいたことが分かっています。ふじいとしひこ氏の役職と受講生の関係は以下の通りです。

2013年、経産省通商政策課長の時は、豊田通商やダイセルなど
2015年、資源エネルギー庁資源・燃料部長の時は、ダイキンや富士フイルム
2017年、防衛装備庁官房審議官の時は、ダイキンやダイセル
利害関係者が散見さえることについて、公務員倫理規程に詳しい国際基督教大学の西尾隆特任教授の解説がありました。
「兼業の問題だけでなく、毎週特定企業の職員と非公式に会うことは、全体の奉仕者である公務員としての公正さや中立性に疑義が持たれる。兼業制限規定の立法趣旨は私企業からの隔離。利害関係者との不透明な接触をしないということです。利害関係者から直接報酬を得ているわけではないですが、企業は高額な授業料を払っています。官職の信用を損ねる行為だとして、国家公務員法の信用失墜行為の禁止規定や国家公務員倫理法に抵触する可能性があります」出典元:文春オンライン

私の友人の国家公務員は、仕事で利害関係者側を訪問した際、相手から出されたお茶すら飲まないと言っていました。お茶くらい飲んでもよい気もしますが、それくらい利害関係者と接する時は気を付けていると、絶対に何ももらわないことを徹底していると聞いたことがあります。

同じ国家公務員でもトップクラスとなると、違うのか。

 

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【更迭の室長 無届け講師で報酬か】岸田政権の目玉政策の一つである「経済安保推進法案」。それを事務方で取り仕切る責任者である経済安保法制準備室室長が、経済産業省に出向する人事が発表された。兼業届を出さずに私企業で働き報酬を得ていた疑いがあるという。

藤井敏彦「年に一回講義している」<追記>

藤井敏彦氏は文春からの直撃取材対して、講師ではなくボランティアなので兼業届けは出していない、年に1回講義をし、その時だけ報酬をもらっていると答えました。不識塾側もほぼ同様に答えています。

報酬について藤井敏彦氏は次のように答えています。

「1回30万……いや20万、30万か。講演には兼業届はいりません」出典元:文春オンライン
しかし、人事院によると、本省課長補佐級以上の職員が講演などで得た報酬額が5000円以上の場合は、贈与等報告書の提出が義務付けられるとしています。
兼業を隠すことに気をとられ、贈与等報告書のことを忘れてしまったのか。

藤井敏彦プロフィール<追記>

名前:藤井敏彦(ふじいとしひこ)1964年生まれ
出身地:大阪府
座右の銘:紳士は決して走らない

学歴
1987年 東京大学経済学部卒業
1994年 ワシントン大学卒業(経営学修士)職歴
1987年 通商産業省(現経済産業省)入省
2000年 在欧日系ビジネス協議会 事務局長
2004年 経済産業省貿易経済協力局特殊関税等調査室長
2007年 経済産業省通商政策局通商機構部参事官(ルール担当)兼国際経済紛争対策室長
2010年 経済産業省通商政策局通商機構部総括参事官
2012年 資源エネルギー庁エネルギー交渉官
2013年 経済産業省通商政策局通商政策課長
2014年7月 資源エネルギー庁国際資源エネルギー戦略統括調整官
2015年7月 資源エネルギー庁資源・燃料部長
2016年 関東経済産業局長
2017年 防衛装備庁長官官房審議官
2019年 経済産業省 大臣官房審議官(製造産業局担当) 兼 大臣官房 首席通商政策統括調整官
2019年 現職
引用元:https://www.rieti.go.jp/users/fujii-toshihiko/

女性宅への訪問にタクシーチケット使用<追記>

第2の文集砲として、闇営業の他にタクシーチケットの私的利用が報じられました。

職場から公用車を使い港区芝公園にあるの高級マンションに向かったのです。しかもそのマンションの持ち主は女性で、不倫疑惑相手の朝日新聞社女性記者の家ではなく、別の女性の家でした。

女性宅に向かうのに公用車を使うことも問題ですが、そこで4時間近く過ごした後、世田谷区の自宅に帰る際にタクシーを利用し、支払いにタクシーチケットを使ったのです。しかも時間はまだ22時過ぎで電車でも十分帰れる時間でした。

藤井敏彦氏は文春の取材に対し、「友人宅で会食」と訳の分からない回答を貫きました。黙っていた方がマシでしたね。

闇営業「客員教授の肩書き利用」<追記>

藤井敏彦氏は、多摩大学客員教授という肩書きを持っていました。

経産省幹部は以下のように語っています。

「藤井氏の時計はブルガリで、洋服にも気を使っている。なぜそんなにカネがあるのだろうかと思っていましたが、藤井氏は12、13年頃から色々な企業で講演をしていた。周囲には『多摩大学客員教授の肩書を使うから届け出は必要ない』と豪語しており、役所に内緒で報酬を受け取っているのでは、と言われている」文春オンラインより
闇営業して、公用車とタクシーチケットを好きなように使って、女と会う。さぞかし楽しかったに違いありません。
気になるワン

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